インプラント


当院では最新の歯科用CTスキャンを導入して、安心、安全な治療をおこないます。

歯を失ってしまった場合

再生の主な方法は3つです。

入れ歯

既存の歯にばねをかけて使用します。ばねをかけられた歯には大きな負担がかかり、また見た目もよくありません。
比較的やわらかいものしか噛めなくなってしまいます。

ブリッジ

歯のない部分にブリッジ(橋)をかけます。前後の健康な歯を大きく削る必要があり、削られて土台となった前後の歯には大きな負担がかかります。

インプラント

歯のない部分にインプラントを打ち込みます。ほかの歯に負担をかけることはありません。見た目も自然で、比較的硬いものも噛めるようになります。


インプラントについて

 当院では平成26年から、インプラントを始めました。
平成26年3月に、CTを導入しました。日本での歯科医院におけるCT導入率は、平成26年12月現在で、12%といわれています。そのほとんどは、ここ数年以内に導入されたものばかりです。

 

  インプラントの歴史は、およそ40年前くらいからです。
その間、インプラントは通常の二次元のX線フィルムでシミュレーションしていました。この影絵のようなX線では、重要な臓器、血管、神経を把握することは出来ません。
この数十年間、インプラントはそのような方法でしかシミュレーションできませんでした。

 

  その結果、多くの不幸な医療事故が起こったのです。そのような多くの失敗例を元に、インプラントに対して否定的な内容の本がたくさん出版されてしまいました。
さらにNHK等の報道により、日本でのインプラントは冬の時代に入りました。


しかし、多くの失敗例から、インプラント埋入に関するルールが最近になってできあがってきました。
CTは3方向から(立体的に)、レントゲン照射を行います。インプラントの深さと方向は、CT画面上でソフトウェアの助けを借りて正確にシミュレーションされます。

 

  世界的には、ますます安全な新しいインプラントの時代を迎えているのです。

 

  以上の理由から、当院ではインプラントを治療の一員に加えることになりました。

 

手術の流れ

①麻酔をして歯茎を切開し、顎の骨に穴を開けます。 (一般的には、電動ドリルで骨に穴をあけます) ☆この際、当院では実際に骨を削るのではなく、骨表層のわずかな厚みの非常に硬い皮質骨のみ浅いドリルをおこない、その下にある海綿状の骨を押し広げる方法で行います。
広げていく過程で何度もレントゲン撮影で確認しながら、基本的に手指で行うので、より安全と言えます。 骨を寄せ集めるので骨密度が上がり、インプラントがより確実に植立できます。

②穴を開けた部分にインプラント体を埋め込み、上部の穴にふたをします。歯茎を縫って閉じ、約6ヶ月待って顎の骨にインプラント体を結合させます。

③インプラント体が骨と結合した事を確認したら、また麻酔 をして歯茎を切開します。
埋まっているインプラント体の 頭を出し、アパットメント(支え)を装着します。

④歯茎の傷が修復されたのち、人工の歯を装着します




サイナスリフト

  当院では、上顎にインプラントを埋入するに際し必要な量の骨が確保できない場合に( 上顎洞sinusにインプラントの先端の一部が入ってしまうケース)、サイナスリフトという方法を用いることができます。これは、移植骨や骨補填材を用いて手術に必要な骨の厚みを獲得するものです。

 

 手術に際して骨を切る際、従来は電動ドリル、骨のみ等をしようしておりましたが、当院ではピエゾサージ(ヴァリオサージ)という超音波で硬いものだけ切れる、つまり血管や神経を傷つけないで、手術ができるようになりました。

 

 この他に、より小さい手術野でソケットリフトという方法もありますが、盲目的な方法のため当院では現在行っておりません。